2020年01月27日

<本当に怖いのは「自信と過信」? 高齢者ドライバーによる事故、なぜ起きる>  

<本当に怖いのは「自信と過信」? 高齢者ドライバーによる事故、なぜ起きる>   2019.5.12 AERA
 高齢ドライバーによる事故は罪のない人の命を奪い、自らの人生も崩壊させる。生活上、移動手段として必要な場合もあるが、都市の高齢者が本当に車を持つべきか、いま一度考える機会にしたい。
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 また、高齢ドライバーによる痛ましい事故が起こってしまった。4月19日、東京・池袋で87歳男性の運転する車が暴走し交差点に進入、歩行者を次々とはね、自転車に乗っていた母娘の2人が亡くなった。
 近年、交通事故の死者数は減少傾向が続くが、高齢ドライバーによる死亡事故に限ればほぼ横ばいだ。警察庁のデータによると、2017年にあった75歳以上のドライバーによる死亡事故は418件。免許を持つ人10万人あたり7.7件で、75歳未満の3.7件と比べて2倍以上にあたる。80歳以上では10.6件とさらに増加する。高齢運転の危うさがわかる。
『高齢ドライバー』(文春新書、共著)などの著書がある立正大学の所正文教授(61)によると、高齢運転者の事故には特徴があるという。
「若年層と違い、高齢者は交差点内での事故が多いのが特徴です。これは、年齢が上がるごとに複雑な課題に対する反応が遅れたり、動作を間違えたりするという特性で説明できます」
 青信号になったらアクセルを踏む、赤ならブレーキ、といった単純な動作なら、実は年齢による反応速度の差が大きくない。20代と70代で0.1秒しか変わらないという実験結果もある。認知機能に問題がない前提で、交通量が少なく、危険な所も熟知している走り慣れた道ならば高齢であっても危険性は極端に高くはないそうだ。しかし、課題が複雑になればなるほど高齢者の反応は遅くなり、その上間違えやすくなる。
「あらゆる方向から人が歩いてきて車通りも多い都心の交差点は“複雑な課題”の典型例です。免許更新時の認知機能検査で問題がなくても、高齢者がこんなところを走るのは無謀運転そのものです」
 もう一つ、高齢者に多いのが「過信」だ。所教授は言う。
「自分の運転に自信を持っている人の割合は、年齢を重ねるごとに高くなります」
 所教授の昨年の調査によると、「自分の運転技術に自信を持っている」人は30代男性で28.6%だが、80代以上では男性76.0%、女性58.3%と高かった。仕事や実生活では、若いころよりポテンシャルが落ちても、経験でカバーできる部分が大きい。しかし、運転の場合は前述のように、経験の蓄積とは違うとっさの対処能力が重要になってくる。
「それなのに、これまで事故を起こしていないという“自信”が“過信”を招き、自分の衰えを直視しない例が多いのです」
 高齢ドライバーのなかには、生活上必要な移動手段として車を手放せない人もいる。公共交通機関が充実しておらず、タクシー台数も少ない地方では代替手段が乏しいからだ。しかし今回の事故の舞台となった池袋のような都市部で、車に乗り続けるメリットはあるのか。「タクシーはお金がかかる」というイメージがあるが、果たして本当に車に乗ることが金銭面で「お得」と言えるのだろうか。
「コスト面だけで言うと、自動車の保有にメリットはない」
 そう断言するのは、自動車メーカー勤務の経験もあるファイナンシャルプランナーの藤川太さん(50)だ。自動車を所有し維持するためには、車検代や駐車場代など年齢にかかわらない費用も多いが、高齢者だからこそかかってしまうコストもある。藤川さんは言う。
「高齢者が運転するなら、車そのものと保険は十分注意しましょう」
(編集部・川口穣)
※AERA 2019年5月13日号より抜粋
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👀 まだ自分の親などの高齢者の運転について、切実な問題に直面していない方々は、上記のような記事を見ても〜
「最近の高齢者は元気な人が多いし・・・」
「高齢者でも自信があって良い事だ・・・」
「自分も高齢になってもバンバンドライブしたいし・・・」
〜等と、軽く考えてしまうものです。
かくいう私も同様でした。

しかしながら、高齢の親の理解力や判断力の衰えが著しくなり、認知症レベルにまで到達してくると真剣度(深刻度)が変わり、このようなニュースに対する感じ方も大きく変わるものです。
上記の記事で 〜「自分の運転技術に自信を持っている」人は30代男性で28.6%だが、80代以上では男性76.0%、女性58.3%と高かった。〜という結果が載っていますが、高齢者の運転問題が、いかに「悩ましいか」を如実に示しているのです。
高齢者でも「一般論」としては「高齢者は判断力も落ちるから運転は止めた方が良い」ということに賛成します。
しかし、本当に自分が高齢となり「運転を止めさせられる」のが「自分」となると話が別になります。
そこで・・・下手に「運転に自信がない」なんて漏らすと「ここぞとばかり」に家族や周囲の人に運転を止めさせる口実を与えることになってしまう事を感じ、あえて「自信がある!」と言わざるを得ないとも言えます。
ですから殊更に、高齢になるほど「運転に自信がある」人が増える結果になります。
高齢者ほど「運転に自信がある」人が増えるというのは、一見合理性が無い結果ですが、高齢者の心理としては理解できないこともありません。
 いずれにしても本当に運転能力が低下していなくて「運転に自信がある」のなら良いのですが・・・
大半の高齢者はそうではありません。
もっと意地悪に言えば・・・少し運転に不安があるくらいの高齢者の方が、それを気取られないために〜
「運転に自信がある・・・」
「まだまだ60歳の頃と変わらない・・・」
〜等と「虚勢」を張るものです。
また、「虚勢」ならまだしも・・・
認知症で本当に理解力や判断力が落ちている場合は、病識がないのと同様、運転能力についてもそもそも低下していること自体を本人が認識していない(できない)ので、ますます厄介なことになります。
  ↑
当方の父もこのような状態でした。
このような状況における高齢者の運転問題を解決することの難しさは、今なら実感をもって理解できます。
なかなか八方ふさがりになりますよ〜
・「言って聞かせても」→「怒る」「意固地になる」
・「免許更新」→「余程認知症が悪化していない限り更新できてしまいます」
        「更新できてしまった場合、逆効果(お上のお許し)になります」
        (当方の父の場合も認知症でしたが更新できてしまい、後悔しました)  
・「何もしない」→「怒らせなくて済むがいずれ事故というリスクから逃れられません」
・「タクシー使う」→「ボケてない人はこれで良い場合もあるが、認知症の場合・・・そもそも呼ぶことができません」
〜認知症の高齢の親御さんの運転問題で悩んでいる場合、「免許更新」が近づいていているなら「こんなにボケていれば、今回は更新できないだろう・・・」などと勝手に判断しないこと。
最高のチャンスをミスミス逃します!
免許更新前に内内にご家族が警察・免許試験場などと周到な連絡をとり、免許更新をさせないような段取りを整えることが、最もスマートな解決法です!
本人にとっても誰かに無理やり止めさせられるよりも、「免許の更新」に行ったら「残念ながら更新できなかった」というのが、納得し受け入れやすいと思われます。





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posted by 隊長 at 16:26| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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