2021年05月10日

「社員3億7000万円着服 顧客資金、懲戒解雇―三井住友信託銀」→ 銀行とは「ダマす」もの!

<社員3億7000万円着服 顧客資金、懲戒解雇―三井住友信託銀>  2021年01月22日  jiji.com
 三井住友信託銀行は22日、30代男性社員が20人の顧客から不正に資金を集め、計約3億7000万円を着服していたと発表した。最も多い被害額は1人9000万円に上った。昨年12月に本人の申し出により発覚し、同月中旬に懲戒解雇した。同行は弁護士を含めた対策本部を設置し調査を継続する。確認された被害は全て補償する方針だ。
新たに3人が金銭詐取 被害20億円に拡大、社長陳謝―全契約者調査へ・第一生命
 同行によると、問題の社員は顧客に対し、高い金利が付くとした架空のキャンペーンを持ち掛けていた。集めた資金は、生活費やギャンブルなどの遊興費に充てた。不正を始めた2010年5月以降、3支店に勤務していた。
 同行は警察に相談しており、今後刑事告発する方針。「深く反省するとともに、多大なるご迷惑とご心配をかけ心よりおわびする」とコメントしている。
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<顧客の売り上げや、金庫からの「現金抜き取り」がなぜ今でも可能なのか>    DIAMOND online 2021.1.29  佐々木城夛:沼津信用金庫 参与
フィンテックの隆盛が目覚ましく進む中、金融機関では今なお多額の現金を扱う現場がある。一部のよからぬ銀行員が、実に古典的な手法で着服に手を染める余地は今なお残っている。(信金中央金庫 佐々木城夛)
フィンテック隆盛の裏で消えない着服
アナログ現金管理に潜む死角とは
 新聞の社会面や経済面のページの下の方には、銀行などの金融機関に勤務している人たちによる犯罪や事故などが、時折ベタ記事で報じられます。これらにまつわる手口は非常に多岐にわたるのですが、比較的高い頻度で見られる手口の一つに、「店舗に格納されている現金を抜き取る」形の着服があります。
「フィンテック」という言葉が一般的に浸透し、技術革新が目覚ましく進んでいる中で、かねて見られる原始的な(?)犯罪がなお断続的に発生する実情には、時に異様な印象を受けられることでしょう。背景には、複数の要因が存在し、互いに関わり合っているのですが、今回は、銀行などの店舗の中で着服などが起きる要因を中心に解説してみたいと思います。
 現金のやり取りには、金融機関などのお金を扱う側の事業者だけでなく、お客様にも正確に入金するための勘定など相応のご負担をお願いすることになります。
 そのため、エンドユーザー向けに商品・サービスを提供する事業者の一部には、こうした負担をできるだけ軽減すべく、内部で金額を精査して確定させる前の現金を金融機関側に渡してから、後で口座への入金を希望するケースがあります。表立ってこうした取扱いを行っていることを開示しているとは限りません。これは、金融機関側が精査した金額をもって確定させる「あるだけ入金」と呼ばれる形態です。
 あるだけ入金は、パチンコ・パチスロ店、ゲームセンター、自動販売機ベンダー、青果・鮮魚店など、多量の硬貨を扱う業種のうち、中堅・中小規模の事業者から依頼されることが多いという特徴があります。
金融機関側の「言い値」が通る念書を取る
入金額が曖昧でも許される仕組み
 元々は信用金庫や信用組合といった地域の中小金融機関の渉外担当者が、大きな黒いかばんを持って、顧客先を訪れて売上金などを毎日のように集金していた時の名残が、そのまま残った形です。元々金額が曖昧なため、もし渉外担当者に悪意がある場合、その一部を着服しても見つかりにくく、もしバレても、お金の一部を「盗んだ」「盗んでいない」の水掛け論に持ち込むことができます。
「あるだけ入金」の他にも、金融機関には、営業時間外の店舗で、お客様が現金を預けたいという要請に応じる夜間金庫や、鍵の付いた専用のかばんに入った現金をそのまま受け取る「無鑑査集金」などのサービスがあります。
 いずれも売上金などの入金を希望する事業者向けのサービスで、お客様側が現金の金額を数え、伝票に記入し、封筒に入れてもらった上で預かる仕組みです。
 こうしたサービスでも、互いが見ているところで現金をやり取りするわけではないので、実際に持ち込まれた現金と伝票に記入された金額に差異が生じるケースがあります。金融機関ではこれを「違算」と言います。
 ですので、事前に金融機関側が精査し、確定させた金額に従うという念書をお客様に出していただくようにしています。
 もちろん、集めたお金の額は計数機などで厳密に精査し確定することとなっていますが、誰も見ていなければ、ごく一部のよからぬ銀行員の裁量が働く余地が残ります。
 よって金融機関側には、着服によって違算が生じても、最終的には顧客側の誤りとしてかぶらせればよいという甘えた動機をもたらすことになります。
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👀 やはり現在の銀行を象徴するような事件ですね。
バブル期以前には、良きにせよ悪きにせよ「銀行員」と言えば「エリート」「真面目」「堅物」・・・みたいなイメージで公務員などを除いた民間企業の中でも信用ある職業の代表格でした。
また、女子行員も真面目で「お嫁さん候補」的なイメージが浸透していました。
実際の業務でも、その頃の銀行は一般の顧客に対しては、預金・国債の様な確定利回りの金融商品や住宅ローンの貸付辺りが中心でしたので、あまり女子行員に騙されるといったことは想定されませんでした。
女子行員の犯罪と言えば「悪い男に騙されたマジメな女子行員が銀行の金を横領する・・・」みたいな事件が主流でした。
しかしながら、バブルが崩壊し、護送船団方式の金融規制も規制緩和により、消費者にとっては、自由で低廉な金融サービスは提供されるようになりましたが・・・
厳しい事前規制も無くなった上に事後規制による自浄作用もない、魑魅魍魎たる金融機関が跋扈する、弱肉強食の金融市場に、丸腰の消費者が放り出された格好になりました。
当然、銀行員の在り方も変わり・・・真面目・堅物といったイメージは崩壊!
実際、銀行自体も昔ながらの「預金」・「住宅ローン」もありますが、「保険」「証券」「信託」「消費者向け金融」も直接扱うようになりました。
当然“銀行員”の印象も様変わり!
昔でいうところの「株屋」・「不動産屋」・「保険屋」・「サラ金」の捉えどころのない集合体になってしまいました。
 女子行員も様変わり・・・
もはやブイブイ言わせる営業マンと同じですね。

<今回の事件の教訓>
 今回の記事のような事件を見ても、多くの人は〜
「銀行員の中にもタマには、客をダマして犯罪を犯すような人も・・・」
「大半の銀行員は真面目に・・・」
〜等といった、通り一遍の他人事な認識しか持たないものです。
しかし、性悪説な話で悪いですが、世の中に出て来る悪事の大半は、氷山の一角に過ぎません。
「ゴキブリは一匹見たら百匹はいる」と言われるように、上記の記事を見て認識すべき事は、以下のようなものです。
「女子行員が客の金に手を付け、それも何年にも渡って続けられてしまう・・・それが現在の大手銀行の実態!」
「客の金に手を付けるなどというのは、いよいよ犯罪で最終段階ですが・・・その裏にあるのは、犯罪に踏み出してしまう程、通常の営業活動の中で“客をダマすこと”への不感症になってしまっていることが現在の銀行の本当の怖さ!」
 兎にも角にも、もはや現在の「銀行」は、バブル前の業界規制に守られた牧歌的だった「銀行」ではないことを再認識しましょう。
特に、高齢者の方は、現役時代に馴染んだ「銀行 ≒ マジメ」のイメージをそのまま抱いているケースが多いものです。
現在では、言葉は悪いですが「銀行 ≒ お客様をダマしてナンボ!」という時代になっていることをくれぐれもお忘れないように!



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posted by 隊長 at 17:30| Comment(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする